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「大日本雄弁会」から軟派雑誌を出すことに抵抗した周囲の意見を入れ、彼は「大日本雄弁会」という看板の隣に「講談社」というもう一つの看板を掲げる。 「大日本雄弁会・講談社」。ここから講談社という名が生まれた。 政治・経済など世の中で起こっている事象(ノンフィクション)についてのオピニオンを掲載する雑誌が『雄弁』、血湧き肉躍る空想の世界(フィクション)を掲載した雑誌が『講談倶楽部』。創業から続く社業の流れは、そのまま現在へと至る。 『雄弁』のスピリットは『週刊現代』や『フライデー』、学芸出版などのノンフィクション分野へ。『講談倶楽部』の世界は『少年マガジン』『モーニング』『なかよし』、あるいは文芸出版へと受け継がれているのである。 | |