六本木のカフェで開催されている読書会「ヨモウカフェ」。第12回の課題図書は、甘糟氏自著の『産む、産まない、産めない』だった。担当編集者も交えて読者と語り合い、締めには甘糟氏の朗読も!《協力/ucafe(ウカフェ)》
ヨモウカフェ課題図書『産む、産まない、産めない』
②ゲストからの質問コーナー
ヨモウカフェ課題図書『産む、産まない、産めない』
③著者・甘糟りり子の朗読
「女性の選択」について新作を書いた甘糟氏と「妊活」の言葉を生んだ白河氏。結婚や出産、育児、就職など女性に関わるテーマについて、二人が語り合った。
白河桃子・齊藤英和 著『「産む」と「働く」の教科書』好評発売中!
『産む、産まない、産めない』対談
① 女性に「なるべく働いてほしい」 甘糟りり子×白河桃子 「産む」という女性の選択
『産む、産まない、産めない』対談
②国のために産むわけではない 甘糟りり子×白河桃子 「産む」という女性の選択
『産む、産まない、産めない』対談
③本の中で気になったこと 甘糟りり子×白河桃子 「産む」という女性の選択
『産む、産まない、産めない』対談
④自由を使いこなせるかどうか 甘糟りり子×白河桃子 「産む」という女性の選択
『産む、産まない、産めない』対談
⑤セクハラの芯は女性にもある 甘糟りり子×白河桃子 「産む」という女性の選択
『産む、産まない、産めない』対談
⑥劣等感でも優越感でもなく 甘糟りり子×白河桃子 「産む」という女性の選択
雑誌掲載から単行本化までに時間がかかった理由や、今回の作品を書くきっかけになったことなど、本が発売になって改めて感じたことを、著者・甘糟氏が思いをこめて語った。
『産む、産まない、産めない』インタビュー
①女性に働いてほしいという世の中の 流れについて/読者の反応から感じたことは?/甘糟りり子
『産む、産まない、産めない』インタビュー
②雑誌掲載と単行本化の間にブランクがありましたが/甘糟りり子
『産む、産まない、産めない』インタビュー
③男性に向けて、女性に向けて/取材を通して感じたこと/甘糟りり子
これまでに何作か、「もう若くない女性たち」の物語を書いてきました。彼女たちを描く時、避けられないのが「出産」についてです。
年齢を重ねると、産むにせよ産まないにせよ、大きな選択をしなければならない。たとえ、「産む」を選んだとしても、思い通りにならないこともある。正直にいえば、そのほうが多いというのが実感です。四十代前後になり、会社で責任のある立場を任されると同時に、産まない選択をした女性をたくさん見てきました。産めないことで、家族との関係がぎくしゃくした人の声も聞きました。
出産だけが女性の幸せの最終形ではないし、もちろん、産んだ後にいろんな葛藤もあるでしょう。正解はひとつではない。というより、正解なんてないのかもしれません。
そんなことを考えながら、八つの物語を書きました。出産経験のない私が、こういうテーマを書くのは怖い気持ちもありましたが、どうしても書いておきたかった。
手にとっていただけたら、嬉しいです。(講談社BOOK倶楽部メルマガより)
甘糟りり子(あまかす・りりこ)
1964年、神奈川県生まれ。玉川大学文学部英米文学科卒業。
ファッション、グルメ、映画、車などの最新情報を盛り込んだエッセイや小説で注目を集める。『中年前夜』では、中年モラトリアム世代の心情を描いて話題に。近著に、『逢えない夜を、数えてみても』『エストロゲン』『オーダーメイド』『穴のあいたバケツ』『ミ・キュイ』『長い失恋』など。