講談社BOOK倶楽部

ともにがんばりましょう 塩田武士

『ともにがんばりましょう』

著者:塩田武士

前代未聞の“労働組合エンターテインメント”!

新聞社を退社した著者がどうしても書きたかった、会社と仕事と闘争と、ちいさな恋の物語。

経営vs.組合の真っ向勝負! ここまで書いて大丈夫か!?

  • 「急にそれは深夜じゃない、あまりしんどない、と言われても困りますわ」
  • 「そやかて君、焼き飯作るんと違うんやで」
  • 「あんたら散々ええ思いしてきたやろ。ずっこいわあ」
  • 「打ち出の小槌はもうないんだよ」
  • 「いただいている分は働いてきたつもりです」
  • 「何が無礼か! 君たちは文句ばっかりじゃないか」

『ともにがんばりましょう』
著者:塩田武士
定価:本体1,500円(税別)

購入する

音楽を愛しもめごとを嫌う気弱な新聞記者、武井涼。憧れの文化部への異動をエサに、組合執行部に入るよう口説かれる。経済闘争? 不況宣伝? 恐る恐る足を踏み入れた未知の世界は、強烈な個性の執行部員と、深夜手当のカットを目論む会社との、怒濤の戦場だった――!
五百名の組合員の声を背負うプレッシャー、百戦錬磨の経営陣の圧力と迫力に押しつぶされそうになりながらの必死の戦い。武井に、会社に、日本に、未来はあるか。

「作品にこめた熱い思い」 塩田武士氏インタビュー

読者モニターからの反響続々!

北海道・30代・男性
読み終えたのは明け方の5時。気付いたら「最高――っ!」て叫んでました。これ一冊あれば、ほかはいらない。唯一無二のお仕事小説です。
また次の朝がきて、この本をこっそりカバンにしのばせたなら、さあ、今日も「ともにがんばりましょう!」
長野県・40代・女性
まったく知らない労働組合の世界が、興味深く一気読みでした。
青森県・20代・女性
読んで元気が出ました。嫌な上司もお気に入りの源さん目線で見ればただのおじさんだな、と気がラクになります。
和歌山県・30代・男性
武井がいつ声を発してくれるのか。武井は男になれるのか。ハラハラしました。
滋賀県・40代・男性
組合組織の内側から眺めないと、ちょっと書けないリアルさがあります。泥臭いはずだが、何故かカッコいい。
広島県・50代・男性
日本を変えたい、会社を変えたい、それよりもまず自分自身を変えたい。そんな思いにとらわれている人たちに読んで欲しい一冊。
兵庫県・40代・男性
いつかまたこの素敵な「七人の侍+女子一名」のみんなに会いたいです。
神奈川県・30代・男性
「どうせ会社は変わらない」という弱気な言葉よりも、もし同僚や先輩や後輩たちと「ともにがんばりましょう」と声をかけ合うことができたら。
兵庫県・10代・男性
論争の内容は少し難しかったのですが、コテコテの関西弁で彩られた会話劇はそれを忘れさせるほどのおもしろさでした。
広島県・30代・女性
遥ちゃんとのやりとりも笑えるものが多く、声に出して笑ってしまい、周りから変な目で見られました。
神奈川県・40代・女性
正直ここまで面白いとは思いませんでした。だって、労働組合のお話ですよね? でも仲間がいるって素敵なことなんだなと思わせてくれる、働き続けることに不安を感じさせない小説でした。
鹿児島県・40代・女性
「会社とともに在る社員」という価値観を労使ともに考える契機になるだろう逸品!

著者:塩田武士

1979年兵庫県生まれ。関西学院大学卒業後、神戸新聞社に勤務。2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞、2011年、将棋ペンクラブ大賞を受賞。ほかの著書に『女神のタクト』。2012年、神戸新聞社を退社。