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高田崇史ONLINE

『古事記異聞  京の怨霊、元出雲』

『古事記異聞  京の怨霊、元出雲』
あらすじ

著者から ひとこと

今回の「出雲」は、島根でなく京都です。
京都に、一体どんな「出雲」があるのか……?
最も大きな「出雲」は亀岡の、元出雲・出雲大神宮でしょう。
実際に江戸時代末期頃まで「出雲大社」といえば、この大神宮のことを指していたといいます(島根の出雲大社は「杵築大社」と呼ばれていました)。そして「元出雲」と呼ばれているからには、当然、現在の出雲大社より古くから存在していたことになります。
その他、京都市内にも、怨霊の寺「出雲寺」を始めとして、数多くの「出雲」という名前が残されています。まるで、出雲国がそこに存在していたかのようですが、そんなわけもありません。
では、何故そんなにも「出雲」が多く存在しているのか……。
今回はそんな謎を、主人公の橘樹雅たちが追います。
果たして無事、解答に辿り着けるでしょうか?
旅行もままならぬ時節柄、せめて書物の中だけでも、雅たちと共に京都の旅にお出かけいただければ幸いです。

高田崇史

高田崇史(たかだ・たかふみ)

昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒。
『QED百人一首の呪』(講談社ノベルス)で、第9回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に「QED」シリーズ、「カンナ」シリーズ、「鬼神伝」シリーズ(2011年アニメ映画化)、「神の時空」シリーズ、『軍神の血脈 楠木正成秘伝』などがある。

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出雲大神宮境内図

賀茂御祖神社周辺

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古事記異聞シリーズ

『古事記異聞  京の怨霊、元出雲』 『古事記異聞  京の怨霊、元出雲』
『古事記異聞  京の怨霊、元出雲』

橘樹雅(たちばな・みやび)は民俗学研究のテーマ「出雲」を追い、京都を訪れていた。かつて出雲族の集落があったという下鴨神社の西側には「怨霊の寺」が。遥か出雲国から都へやってきた人々がなぜ怨霊になったのか? 糺(ただす)の森で起きた殺人事件を機に、雅は「言霊」の真の力に気づき、出雲族等、まつろわぬ民にかけられた朝廷の「呪い」の正体を明らかにする。

『古事記異聞 オロチの郷、奥出雲』 『古事記異聞 オロチの郷、奥出雲』
『古事記異聞 オロチの郷、奥出雲』

大学の研究室で民俗学を学ぶ橘樹雅(たちばな・みやび)は、出雲での調査を終えようとしていた。ところが「出雲の本質は奥出雲にある」という担当教官のひと言で、日程を延長して奥出雲へ向かうことに。素戔嗚尊(すさのおみこと)とは何者なのか?「櫛御気野命(くしみけぬのみこと)」「櫛名田比売(くしなだひめ)」など神の名前に頻出する「櫛」の意味とは?同日、亀嵩(かめだけ)近くで起きていた殺人事件。その本質を雅が見極めるとき、「櫛」の謎も明らかに。敗者の歴史が蘇る!

『古事記異聞 鬼棲む国、出雲』 『古事記異聞 鬼棲む国、出雲』
『古事記異聞 鬼棲む国、出雲』

日枝山王大学の民俗学研究室に所属する橘樹雅は、研究テーマ「出雲」についての見識のなさを担当教官・御子神伶二に指摘され、現地に旅立つ。出雲四大神とは何なのか、伊弉冉尊を偲ぶ「神在祭」とは? 雅が向かう黄泉比良坂では、髪を切られ、左眼に簪を突き立てられた巫女の遺体が発見される。知られざる歴史の真実を描く新シリーズ!

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リンク

イラスト:「QED」シリーズ、「カンナ」シリーズ、「鬼神伝」シリーズ装画より

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