講談社BOOK倶楽部

贖罪の奏鳴曲 中山七里

『さよならドビュッシー』で「このミス」大賞受賞の作家による新たな傑作誕生!

贖罪の奏鳴曲/中山七里

封印された過去が、新たな「罪」へ。「正義」と「贖罪」の意味を問う驚愕のミステリー。

どんでん返しが止まらない! 怒濤のリーガル・サスペンス!!

大森 望氏、推奨!

弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。
死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聴く。
だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった――。

『贖罪の奏鳴曲』
著者:中山七里
定価:本体1,600円(税別)

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人を殺すのは罪であり、その行為には罰が与えられる。当たり前の話だ。しかし世の中には人を殺しても罰が与えられないケースがある。戦争、刑法三十九条、少年犯罪、緊急避難、そして死刑である。だが、罰が与えられないからといって罪そのものが消滅する訳ではない。法廷では罰せられなかった咎人たちも、法とは別の何かに断罪され、そしてゴルゴダの丘を歩かされる。
罰せられない罪を背負った者――それは物語を作り始めた頃から脳裏を離れないテーマの一つだった。そして、重大事件の発生するたびにフラッシュに焚かれる代理人弁護士を見ているうちにストーリーが出来上がった。 考えるだに重いテーマだが、それをエンターテインメントに仕上げるのが小説家の腕であり、デビュー二年目の無自覚な駆け出しには格好の材料にも思えたのだ。
作家と弁護士を兼業されている方は珍しくない。そういう方々がいらっしゃるのを承知で、弁護士が主人公のミステリーを書くのは地雷原を下駄履きで走破するにも似た行為だったが、これも新人ゆえのあさはかさとご寛恕いただきたい。
長々と書いたが、今はとにかく本書をお取りの方には眠れぬ夜を約束したい。それこそが、私が私である唯一の存在証明なのだから。

読者モニターから、早くも反響続々!

久しぶりにやられた!(20代・女性)

最後まで本を置くことができない面白さ。(30代・女性)

自分の推理は完敗&鮮やかなどんでん返しに乾杯!(50代・男性)

何が本当の「贖罪」なのか、という思いを巡らせた。(30代・男性)

法廷シーンが圧巻。ぜひ弁護士・御子柴でシリーズ化を!(20代・男性)

人間の悪意、法廷劇…オーケストラの楽章のように変わる展開が印象的。(30代・女性)