辻村深月さんインタビュー
1969年、埼玉県生まれ。マンガ家。1993年に「月刊アフタヌーン」(講談社)四季大賞を受賞しデビュー。2004年に『魔女』(小学館)で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。2009年に『海獣の子供』(小学館)で日本漫画家協会賞優秀賞および文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。他の著作に『SARU』(小学館)、『はなしっぱなし』(河出書房新社)、『カボチャの冒険』(竹書房)、『そらとびタマシイ』『リトルフォレスト』(以上、講談社)など。画集に『海獣とタマシイ』(小学館)がある。初の絵本となる『人魚のうたが聞こえる』(イースト・プレス)が好評発売中。
担当者コメント
辻村深月さんの最新作『島はぼくらと』、ついに発売です!
編集者になって良かったと思うほど、この小説に出会えたことが幸せでなりません。物語の持つ「力」が、ギュッと詰まった作品なのです。内容についてはぜひ読んでいただきたいので、装丁についてお話をさせてください。装丁について考えることは、編集者の仕事の一つです。本作では、主要登場人物である高校生4人の姿をカバーに登場させたいと考えました。読めば読むほど彼らのことが大好きになり、読者の皆さまにもその姿を見ていただきたいと思ったからです。嬉しいことに、原稿を読んだ装丁家の名久井直子さんもまず、「4人の姿をカバーに出したいですね」と言ってくださり、装画を漫画家の五十嵐大介さんに依頼しました。五十嵐さんが原稿を読み込んで描いてくださった絵は、瀬戸内海の眩しい景色の中に、想像以上に彼ららしい4人が立つ、素晴らしいものでした。原画を戴いたとき、胸が熱くなったことを覚えています。きっと冴島と、そこに暮らす人々のことを、好きになっていただけると思います。ぜひお読みください。
辻村先生の作品は読者に寄り添ってくれる、自分達とともにいてくれるような気がします。この作品を通じて、小説って面白いと改めて感じる事ができました。(男性・20代・愛知県)
読みだすと勢い止まらず、一日で読んでしまいました。辻村作品の最高傑作だと信じています。(男性・20代・東京都)
面白かった!へき地と言われるところに暮らすすべての人に、辻村さんが贈ってくれた応援歌みたいなものかなあと思いました。(男性・40代・栃木県)
冴島、読み終わったときに私も訪れたくてたまらなくなりました。生きていくことに対する優しさや希望が描かれているように思いました。(女性・30代・東京都)
辻村先生の本といえば、やはりラスト付近の種明かしの面白さ。今回もそれを存分に味わいました。(女性・20代・神奈川県)
辻村作品は、「この先も、悪いことばかりじゃないよ」と、そっと背中を押してくれる。(男性・40代・熊本県)
辻村ワールド入門書!今までの辻村作品は、ひっそり胸にしまっておきたいものが多かったのですが、今作は、大切な人と共有したい小説だと感じました。(女性・10代・埼玉県)
私は本土の人間なので、島の暮らしについては正直わかりません。しかし、冴島の存在はとても身近に感じました。辻村ワールドの中でまた一つ、好きな場所が増えました。(女性・20代・滋賀県)
故郷のことや友達のことを想うきっかけを与えてくれました。また一歩踏み出してみようと背中を押してくれる作品です。(女性・10代・北海道)
普段本を読まない人や子供達が最初に出会う本がこの作品だったら、その後の読書人生が素敵なものになるでしょう。(男性・30代・埼玉県)
ありきたりな青春小説や故郷讃歌などではない、「生きる」とはこういうことなのだ、というひとつの答えを示されたことに、驚きと感動でいっぱいになった。(女性・40代・島根県)
じーんときた。たくさん共感した。私はこの物語が好きだ。(男性・10代・京都府)
最後まで温かく、そして爽やかな気持ちで読み終えました。いろいろな世代の方にお勧めしたい作品です。(女性・30代・東京都)
子供が早く巣立つことを前提に育児をする島の人々の姿に、一人の母として胸を突かれる思いを感じずにはいられませんでした。四人が歩み出した未来に心からのエールを送りたいです。(女性・30代・東京都)
約4年ぶりの書き下ろし長編ということで非常に楽しみにしていました。Iターンで島に来た人、去った人が島に残していったものを経て4人が成長していく姿は眩しく尊いものでした。(女性・20代・福岡県)
こういった作品と出会うことで、日々を生きていく英気を養えているんだなと読書の素晴らしさを実感しました。 (女性・30代・京都府)