『「生命力」の行方――変わりゆく世界と分人主義』
著者:平野啓一郎
定価 : 本体1,800円(税別)
複雑化する現代社会で「生きづらさ」を抱える人々に、新しい人間観「分人主義」を提示して大きな反響を集めた作家・平野啓一郎。7年ぶりのエッセイ&対談集となる本書では、同時代の政治・経済・社会から文学・アート・エンタテインメントまで、多様な現実の事象を読み解く評論エッセイ、および各ジャンルの第一人者との対話を併せて収録。いわば平野自身による「分人主義」実践篇であり、様々な場面で、様々な視点で、様々な人と共に「今」を考え、未来へのヒントを提供する、待望の一冊。
【エッセイ内容】
アバター、AKB、キャプテン翼、マイケル・ジャクソン、ファスト・ファッション、熟年離婚、ゴミ御殿、ジャレド・ダイアモンド、「英霊」、震災、監視社会、携帯メール、電子書籍、スノーデン情報、森村泰昌、森山大道、深澤直人、横尾忠則、三島由紀夫、田中慎弥……ほか
【対談者】
大澤真幸(社会学者)、亀山郁夫(ロシア文学者)、高橋源一郎(作家)、田中裕介(英文学者)、中島岳志(政治学者)、古井由吉(作家)、三浦雅士(文芸評論家)、森達也(作家・映画監督)
『空白を満たしなさい』
定価 : 本体1,600円(税別)
世界各地で、死んだ人間がよみがえる「復生者」のニュースが報じられていた。
3年前に自殺した36歳の会社員、土屋徹生もその一人だ。自分はなぜ、死を選んだのか? 失われた記憶を探る中で、彼は人が生きる意味、そして自分とは何かを見出していく――。生きづらい時代を生き抜くための新たな人間観「分人主義」を提示して大きな反響を呼んだ傑作長編小説。
『私とは何か――「個人」から「分人」へ』
講談社現代新書
定価 : 本体740円(税別)
「本当の自分」はひとつじゃない!小説と格闘する中で生まれた、まったく新しい人間観。嫌いな自分を肯定するには?自分らしさはどう生まれるのか?他者と自分の距離の取り方は?恋愛・職場・家族など人間関係に悩むすべての人へ贈る、新たな人間理解の書。
『ドーン』
講談社文庫
定価 : 本体876円(税別)
2033年、人類初の火星探査に成功し、一躍英雄となった宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、闇に葬られたはずの火星での出来事が、アメリカ大統領選を揺るがすスキャンダルへ。「分人」という概念を提唱し、人間の希望を問う Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。