【10月刊】『付喪神』 町田康 × 絵・石黒亜矢子 /『象の草子』 堀江敏幸 × 絵・MARUU【11月刊】『木幡狐』 藤野可織 × 絵・水沢そら/『うらしま』 日和聡子 × 絵・ヒグチユウコ【12月刊】『鉢かづき』 青山七恵 × 絵・庄野ナホコ/『はまぐりの草紙』 橋本治 × 絵・樋上公美子
町田 康(まちだ・こう)
1962年大阪府生まれ。1997年、初の小説『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞受賞。以降、2000年に『きれぎれ』で芥川賞、2005年に『告白』で谷崎潤一郎賞など、数多くの文学賞を受賞。その他、詩集『土間の四十八滝』、エッセイ『スピンク日記』、『猫にかまけて』など著書多数。
石黒亜矢子(いしぐろ・あやこ)
1973年千葉県生まれ。絵描きとして、本の装丁画、挿絵、絵本などで活躍。装丁画・挿絵に『豆腐小僧双六道中ふりだし』(京極夏彦・著)、著作に、絵本『ばけねこぞろぞろ』、日記漫画『てんまると家族絵日記』など。
猫のつなをといて、自由にしてやること
太平の京の都に突然だされたおふれから巻き起こった 猫とねずみの諍い。仲裁役の僧師はいかに収めたのか。軽妙にして風雅な語りで後の世に伝える、「ことの真相」とは──?
堀江敏幸(ほりえ・としゆき)
1964年岐阜県生まれ。作家・仏文学者。1999年に『おぱらばん』で三島由紀夫賞、2001年に『熊の敷石』で芥川賞、2004年に『雪沼とその周辺』で谷崎潤一郎賞など、数々の賞を受賞。『バン・マリーへの手紙』『なずな』『燃焼のための習作』など著書多数。
MARUU(マルー)
1976年茨城県生まれ。画家。多摩美術大学卒業後、英国のキャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツでイラストを学ぶ。『鳥たち』(よしもとばなな・著)、『変愛小説集 日本作家編』(岸本佐知子・編)などの装画をはじめ、書籍、雑誌などで活動している。
美少女キツネ戦士の人間侵略プロジェクト!
山城木幡女子中学高等学校──通称、コン女は、人間社会乗っ取りのため狐たちが設立した学校。イマドキ女子高生と化した少女狐・きしうは人間男性の籠絡をもくろむが……。
藤野可織(ふじの・かおり)
作家。1980年京都府生まれ。同志社大学大学院美学および芸術学専攻博士課程前期修了。2006年に『いやしい鳥』で文學界新人賞、2013年に『爪と目』で芥川賞、2014年に『おはなしして子ちゃん』でフラウ文芸大賞を受賞。他の著書に『パトロネ』『ファイナルガール』『ぼくは』(絵=高畠純)など。
水沢そら(みずさわ・そら)
イラストレーター。1978年北海道函館市生まれ。バンタンデザイン研究所ビジュアル学部卒業後、MJイラストレーションズに学ぶ。切り絵の手法を用いた独特のイラストが人気。国内外で個展、企画展などを開催。『ひそやかな花園』(角田光代・著)、『ブラックライダー』(東山彰良・著)などの挿画や雑誌で活躍。
日和聡子(ひわ・さとこ)
詩人・作家。1974年島根県生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。2002年『びるま』で中原中也賞、2012年に『螺法四千年記』で野間文芸新人賞を受賞。他の著書に『御命授天纏佐左目谷行』『校舎の静脈』など。
ヒグチユウコ(ひぐち・ゆうこ)
画家。多摩美術大学油絵科卒業。定期的に個展を開催しつつ、ファッションブランドや画材メーカーなどとコラボレーションするなど多方面で活躍。著作に、作品集『ヒグチユウコ作品集』、絵本『ふたりのねこ』、塗り絵本『Museum』など。オリジナルブランド『GUSTAVE higuchi yuko 』も展開。
青山七恵(あおやま・ななえ)
1983年埼玉県生まれ。作家。筑波大学図書館情報専門学群卒業。2005年『窓の灯』で文藝賞を受賞しデビュー。2007年に『ひとり日和』で芥川賞、2009年『かけら』で川端康成文学賞を受賞。『繭』『快楽』『めぐり糸』『風』など著書多数。
庄野ナホコ(しょうの・なおこ)
絵本作家・イラストレーター。中央大学文学部卒業。雑誌の表紙や人気作家の装画も多く手掛ける。著作に、絵本『ルッキオとフリフリ おおきなスイカ』、『ルッキオとフリフリ はじめてのクリスマス』、『二番目の悪者』(林 木林・作)、装画に『はだかんぼうたち』(江國香織・著)、『雪の練習生』(多和田葉子・著)など。
「天女か、龍女(りゅうじょ)か、ヴィーナスの類か」はまぐり美女が押しかけ女房に
摩訶陀国(まかだこく)に住む貧しいが母親孝行な男、シジラが海で釣り上げたはまぐりが巨大化し、中から金色の光とともに美女が現れて……。
橋本 治(はしもと・おさむ)
1948年東京都生まれ。作家。東京大学文学部国文科卒業。イラストレーターを経て、1977年に小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ、古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。1996年に『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年に『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、2008年に『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。『リア家の人々』『浄瑠璃を読もう』など著書多数。
樋上公実子(ひがみ・くみこ)
1963年東京都生まれ。画家。関西学院大学ドイツ文学科卒業。本の装画や挿絵、絵本、商品パッケージなど幅広い分野でイラストを手掛けている。著作に『フルーツパフェ逍遥』、『おとぎ話の忘れ物』(小川洋子・文)、『チョコレータひめ』(もとしたいづみ・文)、『柘榴姫社交倶楽部』(水城せとな・文)などがある。
[現代版] 絵本 御伽草子シリーズ完結を記念して、ボックス入り6冊セットで発売いたします。お買い上げいただいた方に、各作品のオリジナルポストカード(非売品・絵柄は以下の6種類)を6枚セットにして進呈させていただきます。
『[現代版]絵本 御伽草子 全6冊セット(ポストカード付)』
定価 : 本体8,550円(税別)