会社を私物化する経営者、粉飾に群がる金融プロ、告発を潰される社員たち。オリンパス事件は「失われた20年」の日本そのものだ。マスメディアが無視する中、内部告発と極秘資料をもとに、著者がたった一人で追及した経済スキャンダルの全貌。
『サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件』
著者:山口義正
定価:本体1,400円(税別)
プロローグ 旅先の告白
第一章 潜行取材
第二章 震えながら待て
第三章 黒い株主
第四章 怪僧登場
第五章 偽りの平穏
第六章 野村証券OBたち
第七章 官製粉飾決算
山口義正(やまぐち・よしまさ)
1967年生まれ。愛知県出身。法政大学法学部卒。
日本公社債研究所(現格付投資情報センター)アナリスト、日本経済新聞証券部記者などを経て、現在は経済ジャーナリスト。月刊誌「FACTA」2011年8月号で初めてオリンパスがひた隠しにしてきた不透明な買収案件を暴いて大きな反響を呼び、第18回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞「大賞」受賞。その記事は解任された元社長マイケル・ウッドフォードがオリンパスを告発する引き金となった。