No Nukes ヒロシマ ナガサキ フクシマ

坂本龍一さん、吉永小百合さん、重松清さんらの心のこもったメッセージと美しい写真が1冊の本になりました。

毎年8月6日の夕刻、広島・原爆ドーム前の元安川では、慰霊のため約1万個の灯籠が流される。灯籠に灯す炎の種火は、福岡県八女市でいまも燃え続ける原爆の残り火から採火したものだ。
(写真/荒木則行)

福島県飯舘村の特産物は「凍み大根」だ。皮をむいてゆで、紐を通し、屋外に吊して、最後はカチカチになるまで乾燥させる。この写真は2011年1月に撮影したものだが、飯舘村はいまだ全村に避難指示が出たままになっている。
(写真/管野千代子)

下平作江さん(右)と新崎さくらさん。下平さんが被爆時に通っていた長崎の城山小学校(当時は城山国民学校)で。「自分が受け止めたことを自分の言葉で伝えてほしい、という下平さんの言葉を大切にしています」と新崎さん。
(写真/貞末ヒトミ)

「僕の手に、バトンはしっかりと握られているだろうか。そして、あなたの手には――?」重松清さん

『No Nukes ヒロシマ ナガサキ フクシマ』表紙

本書には、広島大学・長崎大学・福島大学の現役大学生7人が編集スタッフとして参加しています。知る。考える。そして、伝える――。被爆者、被災者、作家、学者、写真家、俳優、音楽家、アーティスト、学生……みんなの思いが1冊に。

『No Nukes ヒロシマ ナガサキ フクシマ』
定価:本体1,500円(税別)

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写真の一部をご紹介します

井上ひさし氏の「原爆取材手帳」

『父と暮せば』の戯曲を書くための「原爆取材手帳」が、今も井上邸の書庫には残されている。被爆者の手記の書写、小説や新聞記事からの引用、井上氏の反核の思いなどが、特徴のある文字でていねいに書かれている。(写真/森清)

浦上天主堂聖像の手首

1959年に再建された長崎の浦上天主堂に残された聖像の右手首。浦上天主堂は、戦前、瀟洒なレンガ造りで東洋一の大聖堂とうたわれた。爆心地からわずか500メートルのところにあった建物はほぼ全壊し、周辺一帯で約8500人の信徒が亡くなった。(写真/溝越賢、金川雄策)

「ラッキードラゴン」と「NO NUKES」

(右)ラッキードラゴン/アメリカの画家、ベン・シャーンの作品。1954年3月、ビキニ環礁でに行われた水爆実験で日本のマグロ漁船が被曝した第五福竜丸事件を題材にしたシリーズの1点。「私は漁師、名前を久保山愛吉という」から始まる英文が読み取れる。福島県立美術館所蔵。(左)NO NUKES/現代美術家、奈良美智の作品。「僕にはいくつかNO NUKESと描かれた絵があるけど、プラカードに使ってもらって構わない」とツイートし、反核デモなどでの使用を認めている。

  • 目次
  • 土は覚えている/福岡奈織(広島大学学生)
  • 渡されたバトン/新崎さくら(長崎大学学生)
  • 僕の「No Nukes」/木村元哉(福島大学学生)
  • 非戦と反核/坂本龍一(音楽家)
  • 平和を「つくる」/田上富久(長崎市長)
  • 足るを知る/渡辺謙(俳優)
  • カタカナの街/重松清(作家)
  • 姉さんのブラウス/萩本トミ子(被爆証言者)
  • ピカドンとジリジリ/アーサー・ビナード(詩人)
  • サマータイム・ブルース/忌野清志郎(バンドマン)
  • 春を歩こう/和合亮一(詩人)
  • 人類史の折り返し点/井上ひさし(作家)
  • 「否認の国」の住人たちへ/白井聡(政治学者)
  • 水をください/美輪明宏(歌手・俳優)
  • 核兵器廃絶のロードマップ/中村桂子(長崎大学准教授)
  • 「核なき世界」の先を描く/堤未果(ジャーナリスト)
  • 科学者の責任/益川敏英(物理学者)
  • 「ふくしま」を世の光に/丹波史紀(福島大学准教授)
  • 私の願い/吉永小百合(俳優)
  • その他――
刊行記念イベントのご案内 『No Nukes ヒロシマ ナガサキ フクシマ』 の刊行を記念して、連続トークショーを行います。
東京

アーサー・ビナード氏(詩人) 「ピカドン」と「ジリジリ」と、どっちがいい?――アメリカ生まれの詩人が学生たちと語る「核心」

日時
4月24日(金)18:20~20:30(開場17:50)
場所
八重洲ブックセンター本店 8階ギャラリー
東京都中央区八重洲2-5-1  【03-3281-1811】
ゲスト
広島・長崎・福島の大学生たち
主催
八重洲ブックセンター

お申込み方法

■詳細は八重洲ブックセンター公式サイトにてご確認ください。
http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/6355/

広島

重松清氏(作家) 『赤ヘル1975』の原風景 ――ヒロシマの記憶を、子どもたちにどうつないでいくか

重松氏のトークの他にも、座談会「重松清氏、広島・長崎・福島の学生たちと語る」、大学生が聞く「被爆証言者のことば」など、盛りだくさんの内容です。

日時
4月25日(土)14:00~16:15(開場13:30)
場所
広島国際会議場 大会議室ダリア
広島県広島市中区中島町1-5  【082-242-7777】
ゲスト
広島・長崎・福島の大学生たち
定員
200名様(抽選) ※参加費無料
主催
講談社

お申込み方法

お申込み受付は終了いたしました

■専用応募フォーム
https://eq.kds.jp/bookclub/6142/

■往復はがき

【宛 先】〒112-8001 東京都文京区音羽2-12-21 講談社児童図書第1出版部 広島イベント係

【通信欄】お名前、ご住所、電話番号、同伴者のお名前ををお書きください。

※応募締切:4月8日(水)

※当選のお知らせ:4月13日(月)頃 メールまたははがきにて。

※当選のお問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。

福島

和合亮一氏(詩人) 「震災から4年――春を歩こう!」 福島を生きる、福島に生きる

福島在住の和合氏をお招きし、詩の朗読をまじえながら、福島について語っていただきます。和合氏の生の「言葉の力」をぜひご体感ください。他にも、広島・長崎・福島の大学生が語る「3つの町を歩いて」など、盛りだくさんの内容です。

日時
5月2日(土)16:00~18:00(開場15:40)
場所
福島民報ビル 3階シルバールーム
福島市太田町13-17 【024-531-4111】
ゲスト
広島・長崎・福島の大学生たち
定員
80名様(抽選) ※参加費無料
主催
講談社

お申込み方法

お申込み受付は終了いたしました

■専用応募フォーム
https://eq.kds.jp/bookclub/6189/

■往復はがき

【宛 先】〒112-8001 東京都文京区音羽2-12-21 講談社児童図書第1出版部 福島イベント係

【通信欄】お名前、ご住所、電話番号、同伴者のお名前ををお書きください。

※応募締切:4月13日(月)

※当選のお知らせ:4月20日(月)頃 メールまたははがきにて。

※当選のお問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。

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