『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』著者:京極夏彦

2011年10月14日(金)『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』四形態同時発売!

単行本
単行本版
定価:本体3,200円(税別)
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ノベルス版
ノベルス版
定価:本体1,400円(税別)
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分冊文庫版 上巻
分冊文庫版 上巻
定価:本体700円(税別)
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分冊文庫版 下巻
分冊文庫版 下巻
定価:本体700円(税別)
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──呪いを解き放とうとする時にこの毒を使え。未知なる毒は少女の悪夢か救済か!?
少女たちを襲ったおぞましい事件から3ヵ月が経った──。前回の事件の被害者・来生律子のもとを、謎の毒を持った作倉雛子が訪ねてくる。彼女は小壜を律子に託し姿を消す。未知なる毒の到来は、新たなる事件の前触れなのか……!?突如凶暴化する児童たち。未登録住民たちの暴動。忌まわしき過去の事件を巡る、妄執と狂気と陰謀。すべての謎が繋がるとき、少女たちは新たなる扉を開く!戦慄の近未来ミステリ、待望の新刊!

ニュース

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2011.11.09
書籍紹介紙「ダ・ヴィンチ」にて記事掲載予定

2011.11.07
産経新聞にて『ルー=ガルー2』が紹介されました!

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プロモーションビデオ

『ルー=ガルー2』PV公開中!

ノベルス版装幀(イラスト:redjuiceさん)をもとにしたPVです。音楽も 『ルー=ガルー』のためだけに製作されました!

映像関連情報

生放送は終了いたしました。

TOKYO FM「東京ガベージコレクション」×『ルー=ガルー2』公開録音の完全版を以下のサイトで公開中!!

お待たせしました! 『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』出版を記念して行われたTOKYO FM「東京ガベージコレクション」の番組収録風景を完全公開。小説家・平山夢明さんと、京極夏彦さんのフリートークは必見です。

収録の様子は以下の番組でも放送されます!
【東京ガベージコレクション】10月16日(日)25:30〜26:00(TOKYO FM)放送は終了いたしました。
【講談社リブラリアンの書架11月号】CSチャンネル AXNミステリーにて10月17日(月)13:30〜(初回放送)

スペシャルインタビュー

──1作目の『ルー=ガルー 忌避すべき狼』が出てから10年ぶり、待望の続編ですね。

 10年ぶりと言っても、そんなに「間が空いた」という感覚はないですね。続編という位置づけではないにしても、『覘き小平次』から『数えずの井戸』までだって8年空いてるし、大体『邪魅の雫』を書いてからもう5年はたつでしょう? それに10年間毎日同じことやってるわけで、質量としてはゼロに等しいですから(笑)。

──久々の『ルー=ガルー』ということで、内容やキャラクターを忘れていませんでしたか。

 覚えてました。1作目が2009年に講談社ノベルス版になったので、その時に読み返して手を入れてますからね。だから実質、インターバルは2年もない。
 ただ、この作品は10年前に書く予定だったものなんですね。そもそも1作目を書き終わった時点でシリーズ化の依頼はされていて、5作目くらいまでは考えた。2作目なんかは書き始めてたんです、冒頭。僕は全部決めないと書けないんで、つまり決めてから10年たつわけですね。だから多少は忘れてました。決め台詞とか。要所要所で「何だったっけ?」ということはありましたけど。

──ストーリーを全部決めてから書き始めるんですか。

 ストーリーというか、全部決めます。だから作業はものすごくシステマティックなもんですよ。便所掃除をするのと一緒。まず、たわしでこする前に洗剤でしょ、ちょっと間をおいて汚れが浮いてきたらハイこすりましょうね、みたいな。段取りを機械的にこなすだけですよ。だから、ドリフ見ながらでも仕事ができる(笑)。
 とはいうものの、今回の『ルー=ガルー2』は、10年前そのまんまというのも気が引けたので、当初予定していた2作目と3作目のエピソードをリミックスしちゃいました。

──近未来を舞台にしたのはなぜでしょう。

『ルー=ガルー』は主役側に殺人者がいます。でも、主役だからといって殺人が正当化されてしまうというのはおかしいですね。そういう懊悩を描くならともかく、そうでないなら何とかしなくちゃいけない。テレビの時代劇だと悪人をバッサリ斬り殺しちゃって終わりでも違和感はないんでしょうが、僕は「江戸時代だってそれはダメでしょう」という小説を書いてるわけで(笑)。現代を舞台にして、しかもエンタテインメントとして仕上げるのはハードルが高いですよ。そこで、まあ近未来の架空世界の話にしてみました。未来の小説ですが、SF的な発想が先にあったわけじゃないんです。
 だから、1作目の単行本が出た時も、SFというカテゴライズにはやや抵抗があったんです。そしたら山田正紀さんに「少女武侠小説ですよ」と言われた。それはいいなと思ったんですが、本作なんかは武侠小説でもなくなっちゃってますね(笑)。
 それから、あんまり指摘されませんが、「ルー=ガルー」は「お化け」の名前ですからね、一応。1作目は「人狼」だし、2作目は「夢魔・淫魔」です。いわゆる「西洋妖怪」がモチーフなんです。モチベーションとしては百鬼夜行のシリーズと同じ。だから、舞台こそ近未来だけれども、これは百鬼夜行シリーズの続きと考えていただいていいです。

──シリーズを通しての読みどころはどこですか。

 人によるんでしょうけどねえ。主役の女子達の関係性が、微妙に変化して行く感じというのがうまく出ればいいなと思って書いてはいましたが。劇的に変化したりはしないんですけど、徐々に気安くなっていったり、逆に距離をとってみたり、じわじわ変わっていく感じ。敵味方とか男女の恋愛関係とか、そういうわかりやすいものじゃなくてですね、単純な好き嫌いでもないんだけど、でも1作目と2作目だと明らかにキャラの関係性に変化があって、2作目でも最初と最後だと結構違う……はずなんですが。
 人と人が出会ってから安定した関係を築くまでって、結構いろいろあると思うんですけども、そのへんをショートカットしちゃうケースって結構多いんですよね。恋愛小説なんかでも、好きになってからの方が面白いんだろうし、というか、それが前提で嫌われたり嫌ったりくっついたり離れたりというのが筋書きの骨子になるんでしょうけども、それ以前の、どうでもないところがいいなあと思って。

──じわじわと親しくなる過程が書きたい、と。それを男女ではなく少女達でやったわけですね。

「男はみんなそうだ」とか「女性だからこうなんだ」とかいう決めつけって、わかりやすいというか、ギャグとしては面白いんだけども、僕は嫌いなんですよね。大体はずれてるし。考え方や性向や性格、人間性がそこまで性別に規定されちゃうとは思えないんですね。だから「男でも女でも関係ないし」という線の集団劇を狙いたくて、そしたらメインキャラが少女6人になっちゃったんです。いや、いわゆるガッチャマンシフトにはしたくなかったというのもあるし。6人全部が主役というのがいいなと思って。
 1作目ではまだ6人出そろってなかったんですけど、2作目はそろってるので、出番や見せ場のバランスとるのが難儀でしたけど。
 いや、今思えば、48人にしておけば良かったかもですね。大変でしょうけど(笑)。

そして、3作目の構想も語られた――。

担当者コメント

10年前、一読者として手に取った『ルー=ガルー 忌避すべき狼』。その精緻な世界観と、戦う少女たちの青春、そして紡がれた謎が解ける、その美しさに魅せられたときの気持ちを、昨日のことのように覚えています。 そして、今。新しい“狼”の物語をお届けいたします! 前作以上の恐ろしい事件の中で、悩み、苦しみ、成長する彼女たちは、時代を超えて私たちに勇気を与えてくれます。再び彼女たちと出会う方も、今回初めて出会う方も、必ずその世界に引き込まれる一作、どうかお楽しみ下さい!!

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『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』1/2
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