講談社BOOK倶楽部

レイク・クローバー 楡周平

レイク・クローバー 楡周平

表紙

極秘に行われていた天然ガスの探査中、致死率100%の寄生虫が発生。そして50人が、アメリカに見捨てられた――。

ミャンマー奥地の湖で、天然ガス探査技師が死亡した。
わずか六時間で、何の兆候もなくミイラ化し命を落としたという。
アメリカ本社に送られてきた異様な死体の写真を受けて、CDC(疾病予防管理センター)の研究者らが現地で調査をすることになった。
寄生虫セクションの鷲尾佑二も現地へ飛ぶが、そこに繰り広げられていたのは、死に際の感染者が他人に襲いかかるという、まさに地獄絵図のような光景。
しかもミャンマーにおけるガス探査活動は決して公にはできないもので、本国は、佑二たちチームの支援をしないことを通達してきた――。
未知なる寄生虫の正体とは。極限の閉鎖空間から、人々を救う手だてとは。

戦力はたった三人。残された人々を救えるか。

『レイク・クローバー』
著者:楡周平
定価:本体1,800円(税別)

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著者コメント

産卵に最も適した場所に宿主を誘う。あるいは、宿主の体色や体の一部分を他の生き物の形に変え、他の動物に捕食させることで、生息域の拡大を図る――。

寄生虫には、実に不思議な生態を持ち、そのメカニズムはいま以て解明されてはいないものが数多く存在します。

本書は、こうした寄生虫の生態をベースに、大国の陰謀を絡め、久々に国際謀略小説を著してみました。ここのところ長く、経済、社会問題を題材にしてきましたが、本来のフィールドに戻ってきた気分です。本人がいうのも何ですが、渾身のエンターテインメント。パミスワームの恐怖が造り出す世界を、たっぷりとご堪能あれ。

著者写真

楡周平(にれ・しゅうへい)

1957年生まれ。慶應義塾大学大学院修了。米国企業在職中の1996年に出版した初の国際謀略小説『Cの福音』がベストセラーに。翌年から作家業に専念、綿密な取材と圧倒的スケールの作品で読者を魅了しつづけている。著書に『陪審法廷』、『虚空の冠』、『骨の記憶』、『修羅の宴』などがある。