法月綸太郎シリーズ最新長編書き下ろし！

『キングを探せ』

著者：法月綸太郎

殺しのターゲットは4人

シャッフルされた犯行の行方は？

完璧な交換殺人を目論む男たちに、綸太郎の頭脳は勝てるのか

奇妙なニックネームで呼び合う四人の男たち。なんの縁もなかった彼らの共通項は"殺意"。どうしても殺したい相手がいる、それだけで結託した彼らは、交換殺人を目論む。誰が誰のターゲットを殺すのか。それを決めるのはたった四枚のカード。粛々と進められる計画に、法月警部と綸太郎のコンビが挑む！

『キングを探せ』
著者：法月綸太郎
定価：本体1.600円（税別）

『キングを探せ』は、四枚のトランプ（チェスの駒ではなく）が語る、殺人カルテットの物語です。
「Ａ」「Ｑ」「Ｊ」「Ｋ」の四部構成で、新しいカードをめくるたびに死者が増えていく……。縁もゆかりもない男たちが手を組んだ四重交換殺人プロジェクトに翻弄されて、警察は手も足も出ない。フレームの定まらない離散的な都市犯罪を相手に、圧倒的なデータ不足に悩まされながら、仮想ロジックを積み重ねて未詳の犯人「キング」をあぶり出そうとする名探偵、法月綸太郎。
警察小説やプロファイリング小説とは似て非なるアプローチの、クールでスタイリッシュな本格を目指しました。愉しんでいただければ幸いです。

1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。在学中は京大推理小説研究会に所属。88年『密閉教室』でデビュー。89年、著者と同姓同名の探偵が登場する法月綸太郎シリーズ第一弾『雪密室』を刊行。2002年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編賞を受賞。04年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞。また、「2005年版このミステリーがすごい！」では第一位に選ばれる。他の著書に『頼子のために』『怪盗グリフィン、絶体絶命』『犯罪ホロスコープI　六人の女王の問題』『しらみつぶしの時計』など。

皆様、大変お待たせいたしました。法月氏最新作はあの“法月綸太郎シリーズ”！　長編としては『生首に聞いてみろ』以来になる本作ですが、お待ち戴いた甲斐のある素晴らしい一作となっております。事件の動機も犯人も最初から分かっている本作。事件は交換殺人。果たして完璧なる交換殺人は遂行されるのか？！　綸太郎が、「ああでもない、こうでもない」と頭を抱え推理を繰り広げるその姿に悶絶すること間違いなし！　完全無欠の法月ワールドをお楽しみ下さい！