“女の幸せは結婚”という言葉に、「そうかぁ~?」と首をヒネるアナタに!! 山内マリコ
20代後半に差し掛かったころからずっと、結婚のことを考えてきました。
「早く結婚すれば?」「なんで結婚しないの?」という外圧はもちろん、自分の中からも「結婚しなきゃ!」という謎の焦りが湧き出してきます。
どれだけ自由気ままに生きていても、女性はある年齢になると、結婚に向き合わざるをえなくなるものです。
結婚のあり方はここ数十年でガラリと変わり、親の世代のように、何事もスムーズにはいかなくなりました。
相手探しは当人に丸投げされてるし、「花嫁修業」なんて死語。
だけど結婚の中身はなんにも変わっていない。
家事をするのは(専業主婦であろうがなかろうが)妻の役割というのがいまだに一般的で、女性の役割だけがどんどん増えていきます。
結婚の、なんとなく幸せなイメージにぽぉ~っとなったまま、未知の世界になんの心構えもなく放り込まれる女性の、危なっかしさと愚かさ。
そして「結婚ってなんなんだ?」という疑問を描きました!
山内マリコ
1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業後、京都でのライター生活を経て上京。
2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞しデビュー。
著書に『ここは退屈迎えに来て』『アズミ・ハルコは行方不明』『さみしくなったら名前を呼んで』(いずれも幻冬舎)、『パリ行ったことないの』(cccメディアハウス)がある。
結婚して仕事をやめ、専業主婦になった29歳のひかり。しかし家事能力ゼロのせいで部屋は散らかり放題、ごはんはレトルト。やるべきことは山積みなのに、なんにもしたくない。夫のまーくんとは仲良しだけれど、こんなに嫌いな家事が一生続くなんて……騙された!
27歳サラリーマンの裕司がある朝目覚めると、巨乳で可愛い女に変身していた。ハイヒールの痛みと男たちの視線に耐え、泊まる場所を探して身の危険に遭遇しながら、別れた彼女に会いに行くと……。
「山内マリコがいる限り、私たちはひとりじゃない。 もうすぐ崖っぷちの30代、あわてて結婚してみたけれど、あれ?私、家事なんもできないじゃん……!!新妻の冗談みたいに拙い結婚生活をコミカルに描きながら、私達が何となく(でも確実に)抱える閉塞感や絶望をリアルにあぶり出す、今一番読んで欲しい作品。肩の力を抜いて楽しめるけど、楽しいだけじゃない、あなたの心に“何か”を残します!」
――紀伊國屋書店新宿南店 佐貫聡美さん
「キュートでヒップで素っ頓狂!これぞガールズ小説の進化系! ダメな日本のダメな地方都市で頑張る女の子の姿をお洒落且つクールに描いてきた山内マリコが今回は本気で読者を笑わせに来た!!!特に「かわいい結婚」のバカぶりは振り切れてる!!こじはる主演で映画化希望!」
――有隣堂ヨドバシAKIBA店 梅原潤一さん
「結婚しても、しなくても、生きづらい。ならばこんなブラックユーモアでもって、たくましく生きていくしかないじゃない、私たち。ちょっぴり切ないけれど爽快!」
――旭屋書店 新越谷店 猪股宏美さん
「女にとっての結婚とは単なる通過点ではないのだ!!山内さんの描く結婚、主婦像はあんまりにもリアルでブラックで、たまらなく面白かったです。共感という言葉ではなんだか物足りないですが、共感でいっぱいです。」
―― SHIBUYA TSUTAYA 内山はるかさん
「まさしく著者の真骨頂が存分に味わえる一冊。恐るべし、確かで、豊かなこの才能! 細やかで伸びやかで鋭い筆致によって再現された、決して甘くない人生の1ページが、何とも臨場感満点!!」
――三省堂書店神保町本店 内田剛さん
どの話も面白く、絶妙な空気感がたまらなかったです。「悪夢じゃなかった?」は、まさかのオチでしたが、あのラストは爽やかで幸せに満ち溢れていました。
――MARUZEN 名古屋栄店 竹腰香里さん