講談社BOOK倶楽部

カラマーゾフの妹 高野史緒

あの世界的文学の金字塔には、真犯人がいる!

『カラマーゾフの妹』 高野史緒

表紙

【発売即重版決定!】

『カラマーゾフの妹』
著者:高野史緒
定価:本体1,500円(税別)

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各紙誌で話題沸騰!

朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、日経新聞、公明新聞、聖教新聞、新聞赤旗、週刊現代、週刊文春、週刊朝日、週刊新潮、サンデー毎日、日刊ゲンダイ、夕刊フジ、an・an、with、GINGER、 MAQUIA、CLASSY、GINZA、ダ・ヴィンチ、本の雑誌、新刊展望、潮 ほか続々掲載!!

「これだけでも独立した作品として十分に楽しめるように書かれているが、ドストエフスキーの原作におもむけば読書の快楽は倍加する。難解長大で敬遠されがちな古典の読みどころを、本書は的確に教えてくれるからである。快作に脱帽。」
沼野充義 「毎日新聞」2012/8/5
「ドストエフスキーの思想と時代を手がかりに続編を夢想した人はいるが、ミステリーとの整合性から続編を発想した作家は前代未聞。なんという着眼点。「前任者」の用意したエピソードを隅々まで活用した“読み”にはほとほと感嘆。洗練された結末にも、文句なく納得だ。」 
温水ゆかり 「GINGER」11月号
「原典に則した綿密な構成、文豪を思わせる重厚な文体、万人を納得させる強靱な論理、そしておそらく原作者も予想しなかった意外な結末。すぐれて芸術的な探偵小説である。」
郷原宏 「潮」10月号
カラマーゾフ事件とは
19世紀南ロシア。零細地主のフョードル・カラマーゾフが何者かによって自宅で撲殺された。フョードルには三人の息子と一人の私生児がいたが、普段は離れて暮らしている息子たちが、全員、故郷へ戻っていた際に事件は起きた。犯人として疑われたのは、女のことで父親との確執があった長男のドミートリー。裁判でも有罪とされたドミートリーは、無実を訴えながらもシベリアへ送られ刑に服することになった。
『カラマーゾフの妹』あらすじ
カラマーゾフ事件から十三年後。モスクワで内務省未解決事件課の特別捜査官として活躍するカラマーゾフ家の次男、イワンが、事件以来はじめて帰郷した。兄ドミートリーの無罪を証明し、事件の真相を確かめたい――ロシアでまだ誰も試みたことのない大胆な捜査方法を使い、再捜査を開始するイワンだったが、そこにまた新たな事件が起こり――。十三年前の真犯人は誰なのか。新たな事件は誰が、何のために起こしているのか、そして、謎解きの向こうに見えてくるものとは。息詰まる展開、そして驚愕の結末! 

高野史緒(たかの・ふみお)

一九六六年茨城県生まれ。茨城大学卒業。
お茶の水女子大学人文科学研究科修士課程修了。
一九九五年、第六回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作『ムジカ・マキーナ』でデビュー。著書に『アイオーン』、『赤い星』など。編書に『時間はだれも待ってくれない 21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集』(東京創元社)がある。