講談社BOOK倶楽部

生きる力 心でがんに克つ なかにし礼

最新先進医療でがんが切らずに消えた、著者衝撃の告白

撮影/中村將一

生きる力 心でがんに克つ/なかにし礼

病に伏して、眠られぬ夜がいくたびかあった。後悔と不安、あきらめと絶望。
私は従容として死におもむくべしと、己に言い聞かせる。と同時に、昨日まで暮らしていた世の中が蜃気楼のように、おぼろに遠のき消えていく。その現実感に慄然とする。ならば生きることを願おうか。──なかにし礼(前書きより)

表紙

抗がん剤でたたき、手術で切って、放射線を当てるという、がん治療の常識に真っ向から反抗した著者。あらゆる命あるものと共鳴し、先人の英知に支えられて、新たな生を得るまでの足跡をここに明かした!

『生きる力』
著者:なかにし礼
定価:本体952円(税別)

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なかにし礼

1938年、中国黒龍江省(旧満洲)牡丹江市生まれ。立教大学文学部仏文科卒業。
在学中よりシャンソンの訳詩を手がけ、その後、作詩家として活躍し、日本レコード大賞ほか多くの音楽賞を受賞する。2000年、『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。その他の著書に『翔べ!わが想いよ』『兄弟』『赤い月』『夜盗』『さくら伝説』『黄昏に歌え』『戯曲 赤い月』『戦場のニーナ』『世界は俺が回してる』などがある。近著『人生の教科書』では自らのがんを告白し、大きな話題となった。テレビ朝日(ワイド! スクランブル)の月曜日担当コメンテーターとして病後復帰している。