『はなちゃんのみそ汁』

原作:安武信吾・千恵・はな/文・絵:魚戸おさむ

がんで残り少ない命を覚悟した母親が、5歳の娘にのこしたのは“生きる力”でした。

24時間テレビでドラマ化され、2016年1月に映画化される感動の実話『はなちゃんのみそ汁』(文藝春秋)が、親から子へと読み継がれる絵本になりました。

『はなちゃんのみそ汁』
原作:安武信吾・千恵・はな
文・絵:魚戸おさむ
定価:本体1,400円(税別)

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映画『はなちゃんのみそ汁』主演の広末涼子さんも感動!

小さなきみから大人のあなたまで、みんなみ〜んなこの本を手にとってみて下さい。 心がすーっと落ち着いて、大切なものを教えてくれる、そんな本。 本当のお話だからこその痛みと優しさが、ここにあります。
きっとおみそ汁が作りたくなる! “生きる”を教わる絵本です。

あらすじ

はなちゃんは、日本一、早起きな小学生です。起きたら真っ先に向かうのは台所。パパといっしょに朝ごはんをつくります。昆布と自分でけずったかつおぶしでおだしをとって、豆腐を切って、おみそをといて……。

食卓について「いただきます」のその前に、ママの写真に向かって手を合わせて、はなちゃんは、こう言うのです。「ママ、パパとはなは、もう だいじょうぶだよ!」

がんで、残り少ない命を覚悟した母親が、5歳の幼き娘を台所に立たせ、包丁を握らせたのは、ひとりでも生きていけるための力をつけてほしいという強い願いからでした。ぜひ、親から子へと絵本になりました。はなちゃんのみそ汁レシピつきです!

著者の魚戸おさむさんからの
メッセージ

あなたには、今も守っているお母さんとの約束がありますか?このお話を読んだら、きっとおみそ汁を作って飲みたくなりますよ!

書店員さんたちからも、
熱いメッセージが続々!

紀伊國屋書店福岡本店 淵上典子さん

「おみそ汁」に込められた、たくさんの愛情とメッセージが、私たちの心にもじんわりと沁みこんできます。ママからはなちゃんへの“生きる力”という贈り物は、この本を読むすべての人にとっても、かけがえのない贈り物だと思いました。

積文館書店運営部 松本愛さん

子どもは読む絵本としては少し長めだけれど、まだ意味がよくわからないお子さんにも、時間をおいて何回も読んで聞かせてほしい本だと思う。

MARUZEN博多店 大和泰子さん

はなちゃんがママから教えてもらったのは、おみそ汁の作り方だけじゃありません。親から子へずっとずっと伝えていきたい、一番大切なもの……。はなちゃんの心の中にしっかりと刻みこまれています。

原作者よりのメッセージ(あとがきより)

安武信吾さん
千恵は、大切な我が子が幸せな人生を全うすることを願った。(中略)台所から、子どもを取り巻く環境を変えようと本気で考えていた。そのための手段が、はなに包丁を持たせ、台所に立たせることだった。娘が幸せであるためには、娘のまわりの子どもたちも大人もみんなが幸せでなければならない。
この絵本を読んだ子どもたちが「はなちゃんみたいになりたい」と、台所に立ってくれれば、天国の千恵も大喜びするだろう。
安武はなさん
私は、お母さんのように、あたり前のことができないつらさを感じたことがないからよく分からない。でも、私が同じような気持ちにならないように、との願いを込め、お母さんは、みそ汁作りを教えてくれたのだろうと思った。担任の先生は、私の詩に「自分の好きなことが、あたり前にできる日々。それはいま、この瞬間を生きているからこそできることだね」とコメントをつけてくれた。なるほど、と思った。お母さんから言われているような気がした。
映画『はなちゃんのみそ汁』わたしたちをつなぐ、おいしくてあったかい記憶2016年1月 全国公開!出演:広末涼子 滝藤賢一