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不束な君と素数な彼女 竹田真太朗

不束な君と素数な彼女 竹田真太朗(たけだ・しんたろう)

不束な君と素数な彼女 表紙
男だらけの機械工学科にヒロインが登場!一目ボレした「君」に恋路を妨害するメールが届く――。

東京・新宿区の外れにある総合大学の機械工学科、別名「大久保男子鑑別所」に入学した「君」。女子学生のあまりの少なさに、入学したばかりから、カップルに牙をむけるイビツな学生生活を友人(もちろん男子)と謳歌していた。
ところが2年生になった春、あまりに可愛い女子、麻生さんが同じ学科に入学してきた!「君」は異性交遊関係が途切れることのない「師匠」に指導を仰ぎ、あの手この手で麻生さんに接近しようとするが、その前途には暗雲が――!?

『不束な君と素数な彼女』
著者:竹田真太朗
定価:本体1,400円(税別)

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著者コメント

はじめまして。竹田真太朗と申します。この度、ワルプルギス賞という講談社主催のネット公募文学賞からデビューさせていただくことになりました。少年の頃にぼんやりと願っていた作家になるという夢を、社会人となった今に叶えることができ、大変喜ばしく思います。

本作「不束な君と素数な彼女」は、私が青春を過ごした新宿区にある某私立大学の理工キャンパスが舞台のモデルとなっています。十八階建ての研究棟が特徴的な殺風景で男臭い世界で生きるうちに、女子への免疫を無くした男子大学生。そんなスマートな恋愛など出来るはずもない男の恋に対する葛藤と奮闘を、男を「君」と呼ぶ、つかず離れずの二人称視点で展開いたします。温かい目で見守るも良し、己を重ねて悶えるも良しです。

この恋愛中枢をこじらせた男の物語は、美しくはなくとも、楽しくはあることを保証しましょう。恋する男は、カッコ悪くて面白いのです。何卒、よろしくお願いします。

竹田真太朗プロフィール

1984年生まれ。早稲田大学理工学部卒業。ワルプルギス賞への応募作である本作(応募時タイトルは『大久保男子鑑別所恋模様絵巻』)が講談社内で絶賛され、デビューが決定した。

ワルプルギス賞とは

講談社のWebサイト「プロジェクト・アマテラス」内の新人賞で、投稿者、他のユーザー、運営スタッフ(編集者)が三位一体となって、賞が成立していることが特徴です。 サイトのユーザーが、作品の「一番読ませたいところ」を8000文字以内で書いて掲示板に投稿し、別のユーザーや運営スタッフから「続きが読みたい!」というリクエストが掲示板に書き込まれた場合、残りの部分を書き上げ、作品を完成させます。 完成した作品は運営スタッフの編集者が読み、優れていると判断した作品は、作者と交渉をし、本として刊行します。
※ワルプルギス賞は、現在、「ワルプルギス賞らいと」として運営されています。

担当者コメント

今のこの時代に、これほどまでに胸がキュンキュンする「男子視点」の恋愛小説を読めたことに、担当自ら驚いています。その瑞々しい筆致と、精緻なストーリー構成。登場人物たちと同世代の男性にも、大人になった男性にも、そしてもちろん女性にも自信を持ってお薦めできる、破格の新鋭によるデビュー作です! 理系学部に通う男子学生の生活。彼らの気持ちの揺らぎ。そして驚かずにはいられないラストの展開――二人称の「君」が主人公の、笑いと感動に溢れるラブ・ストーリーに、どうぞご期待ください!