正体不明&行方不明の作家、友幸友幸。
作家を捜す富豪、エイブラムス氏。
氏のエージェントで友幸友幸の翻訳者「わたし」。
小説内をすりぬける架空の蝶、通称「道化師」。
東京−シアトル−モロッコ−サンフランシスコと、
世界各地で繰り広げられる“追いかけっこ”と“物語”はやがて、
“小説と言語”の謎を浮かび上がらせてゆく――。
『道化師の蝶』
著者:円城 塔
定価:本体1,300円(税別)
1972年北海道生まれ。
東北大学理学部物理学科卒業。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。
北大や京大などの研究員を経て、2007年「オブ・ザ・ベースボール」で文學界新人賞、2010年『烏有此譚』で野間文芸新人賞、2011年に早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。他の作品に『Self-Reference ENGINE』『Boy's Surface』『後藤さんのこと』『これはペンです』などがある。
『烏有此譚』
定価:本体1,500円(税別)