Aではない君と 薬丸岳

少年及び保護者は、家庭裁判所の許可を受けて、付添人を選任することができる。ただし、弁護士を付添人に選任するには、家庭裁判所の許可を要しない。(少年法10条1項)保護者は、家庭裁判所の許可を受けて、付添人となることができる。(少年法10条2項)
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『Aではない君と』10年間考え続けてきたことを書きました。すべての人に読んでいただきたい、心からそう思います。薬丸岳
勤務中の吉永のもとに警察がやってきた。元妻が引き取った息子の翼が、死体遺棄容疑で逮捕されたという。しかし翼は弁護士に何も話さない。吉永は少年が罪を犯した場合、保護者自らが弁護士に代わり話を聞ける『付添人制度』を知る。なぜ何も話さないのか。翼は本当に犯人なのか。自分のせいなのか。生活が混乱を極めるなか真相を探る吉永に、刻一刻と少年審判の日が迫る。
『Aではない君と』表紙

『Aではない君と』
著者:薬丸岳
定価:本体1,500円(税別)

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著者紹介

薬丸岳(やくまる・がく)

1969年兵庫県明石市生まれ。駒澤大学高等学校卒業。 2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。 主著に『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』の夏目シリーズ、『友罪』『神の子』『誓約』『アノニマス・コール』などがある。

担当者コメント

コメンテーターが少年犯罪について語る時、親は何をしていたんだ、周囲はなぜ気づかなかったんだ、学校はどう責任をとるんだ、と言います。ぼくもテレビを見て、なんとなく同調していました。そうだよな、もし自分に子供がいたとしても、人殺しをするまで気づかないなんてことはないだろう、と。
しかし、万に一つ、自分の子供が少年Aとなってしまったら、どうするのだろうかと、薬丸さんはパンドラの箱を開けました。苦しみ、悩み、書いては消し、また悩み、と繰り返しながら少しずつ積み上げられていく原稿を読み、背筋が寒くなりました。
これまで自分は、どこか遠い世界のことだと思って、目を背けていたのだと知りました。子供が罪を犯すこと、その親のことについて、まったく考えられていませんでした。
この小説は、もしかすると、犯罪を減らすことができるのではないか。
そう思わされるほど、強く鋭い小説です。
すべての人に読んでほしい、心からそう思います。どうか、ぜひ。

(文芸第二出版部 鍜治)

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