少年Nシリーズとは?
謎も感動もダブルで楽しめる新感覚ファンタジー。
シリーズ始動にむけて
今回、同じ世界観で進むお話を、2つのレーベルから同時にスタートさせていただくことになりました。石川宏千花です。
どちらから読んでいただいても大丈夫なようになってはいますが、片方だけを読むのか、それとも、両方とも読むのか、両方なら、どちらを先に読みはじめるのか、と読み方の分だけ、違う読み心地があるのかも、と思ったりもして、楽しみなような、こわいような、です。
お手に取っていただけるとうれしいです!
物語のあらすじ
都市伝説だったはずの<猫殺し13きっぷ>が実行されたことによって、御図第一(おずだいいち)小学校6年1組の五島野依(ごしまのえ)たち少年少女7人は、異世界に飛ばされてしまう。
『少年Nの長い長い旅』(YA! ENTERTAINMENT)では、仲間を見つけ、もとの世界へもどろうとする少年N―五島野依―の孤独なたたかいが、『少年Nのいない世界』(講談社タイガ)では、事件から5年後、少年Nを取りもどそうとする仲間たちの冒険が描かれる。ふたつの物語が合わさったとき、真実が姿を現す――。
プロフィール
石川宏千花いしかわ・ひろちか
『ユリエルとグレン』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞。著書に『お面屋たまよし1~5』『死神うどんカフェ1号店1~6』『YA! アンソロジー 卒業』『YA! アンソロジー 告白』『YA! アンソロジー エール』(以上、YA! ENTERTAINMENT)、『超絶不運少女1~3』(青い鳥文庫)、『妖怪の弟はじめました』(以上、講談社)、『墓守りのレオ』(小学館)などがある。2016年9月に『少年Nの長い長い旅』(YA! ENTERTAINMENT)と『少年Nのいない世界』(講談社タイガ)が同時刊行。
著者メッセージ2018.11.21
少年Nの長い長い旅 05
<猫殺(ねこごろ)し13きっぷ>によって異世界へ飛ばされてから約2年半――五島野依(ごしまのえ)は、なによりも大事だった仲間さがしを放り出し、住み慣れた㋰総合保管業《お安くしてます》の《客船》を離れ、サットともに《ルマ家》から逃げる日々を送っていた。サットが自らの死を装ってまで逃げ出した《ルマ家》のたくらみ――それは思いがけないかたちで、野依とクラスメイト6人の行く末に結びつく。新感覚ファンタジー最終巻!
イラスト:岩本ゼロゴ